履き始めたらやめられない~40歳前後でRUNWALKが必要になったエグゼクティブたちのストーリー 履き始めたらやめられない~40歳前後でRUNWALKが必要になったエグゼクティブたちのストーリー
日常時と非日常時のフェーズをフリーに
WHAT’S “PHASE FREE”?
#05 みんなで語ろう『フェーズフリーなRUNWALK』共同プロジェクト 前編

#Story 2025.04.11

履き始めたらやめられない~40歳前後でRUNWALKが必要になったエグゼクティブたちのストーリー

昨年で発売から30年を迎えたRUNWALKの愛用者はどのようなことがきっかけで、このビジネスシューズに出会ったのか――。アシックス商事が朝日新聞社と共同で愛用者のインサイトをお聞きする「みんなで語ろう『フェーズフリーなRUNWALK』共同プロジェクト」を実施したところ、エグゼクティブのみなさんが40歳前後でカラダのことが気になり始め、通勤に歩くことを採り入れる時期にRUNWALKと出会っていることが共通項として浮かび上がってきました。長く歩けるビジネスシューズは、同時に災害などの「非常時」やそれに備えた訓練といったときでも高い満足度を示していました。

履いている信頼感から歩くように

共同プロジェクトでは、2025年1月31日~4月15日の期間、アシックス商事に会員登録された方や直営店でご購入されたお客さまに、アンケートのご協力をお願いしております。さまざまな感想を投稿していただきましたので、その一部をご紹介します。(一部抜粋)

●【愛用歴:9~10年】今まで新品を買うと必ず靴擦れを起こすのが悩みのタネでした。RUNWALKは新品でも革がやわらかく大変満足しています。(兵庫県、40代、会社員)

●【愛用歴:2~3年】同僚が履いており、いつか履いてみたいと思っていました。毎日通勤で5キロほど歩きますが、革靴で歩いている感じはなくとても快適です。(大阪府、30代、会社員)

●【愛用歴:初めて購入】札幌から東京に転勤になり、これまでの車移動中心の生活から公共交通機関中心の生活になるので、ビジネスシューズを見直しました。札幌在住時にはあり得なかった距離でもRUNWALKを履いている信頼感から歩くようになりました。(東京都、50代、会社員)

こうしたアンケートのご協力者さまの中から、今回は3名のインタビューを紹介します。


通勤で歩く時間を延ばしてカラダのケアをしていきたい

埼玉県在住 40代男性 公務員

霞ケ関で働く人たちの中にもRUNWALKを愛用している男性がいました。

自宅のシューズボックスには、今、4足のRUNWALK があります。他のブランドの革靴も3足ありますが、いずれもドレスコードがある会合や冠婚葬祭用だといいます。毎日、電車で1時間ほどかけて通勤しています。
「今、通勤を利用して往復で1時間歩くことを採り入れています。普通の革靴ではできません。クッション性があり、ビジネスシーンでも通用するデザイン性の革靴を探していました。ソールの減りもあるので、4足をローテーションしながら履いています。毎年1足、新しいRUNWALK を購入するペースです」

RUNWALKと出会ったのは、40歳を過ぎたころ。

「お腹周りが気になり始めました。平日夜も仕事が入ることがあり、ジムに通う時間はありませんでした。『まずいな』と感じ、通勤時にウォーキングを意識してやろうと思いました」

今、少し離れた駅で降り、職場まで歩いています。帰りは出勤時よりもう少し遠い駅まで歩くことがあります。

男性は、仕事柄、職場での防災対応訓練などがあり、靴にはこだわりをもってきました。

「長い時間歩いたり、立ったりしているということは、足への負担がものすごく大きいということを知っていました。道具にこだわることが大切です。靴だけでなく、中敷、靴下……。ちょっとした積み重ねが重要だということにたどり着きました」

インターネットで検索し、靴の専門店も何店か訪ね、最終的にはシューフィッターがいる直営店「ASICS Walking」でRUNWALKを購入しました。

「革靴だけど硬さを感じませんでした。ソールの作りが違います。クッション性があります」

1年に1回は、職場の防災訓練があります。通勤中に公共交通機関が止まってしまった想定で、非常招集がかかったときにいた駅から歩いて職場に向かいます。

「15キロ歩いたことがありましたが、快適に歩くことができました」


スニーカー感覚で毎日履けるビジネスシューズだと実感しました

埼玉県在住 50代 公務員

埼玉から東京へ電車通勤する男性は、RUNWALKを愛用して20年になります。通勤用と職場用のRUNWALKを履き替えるほど、欠かせない存在になっています。常に7~8足のRUNWALKがあり、時々、かかと部分の修理をするので1年に2~3足を購入して入れ替えています。

男性は、30代半ば、腰を痛めて医師の診察を受けた際、筋力維持のために運動を勧められました。通勤時に往復40分の徒歩を採り入れ、職場や地下通路でもエレベーターやエスカレーターの利用から階段を使うように切り替えました。

「普通の革靴だと歩きにくい」と感じていたとき、たまたま家族で訪れたショッピングモールのにあった直営店「ASICS Walking」でRUNWALKと出会いました。

「『アシックスがビジネスシューズ?』と思いましたが、RUNWALKを試しに履いてみるとスニーカー感覚で毎日履けるビジネスシューズだと実感して購入しました」

30代、40代、50代と年齢を重ねるごとに、職場でデスクワークする時間が長くなりました。同時に人前に出る機会は多いためTPOも気になりました。

「さすがにスニーカーで仕事とはいきません。ビジネスシューズはクッションが硬くて足に負担がかかります。RUNWALKは革靴ですが、スニーカーで仕事をしている感覚です」

仕事柄、「フェーズフリー」(身のまわりにあるモノやサービスを、日常時はもちろん、非常時にも役立つようにデザインしようという考え方)という言葉は知っていました。RUNWALK で良かったと実感したのは、2011年3月11日に起きた東日本大震災のときです。

「首都圏の鉄道が止まった際、帰宅のため20キロ歩いても足に負担が少なく、助かりました。いざというときにも使えるビジネスシューズです」

ただ、こうした震災のような「非常時」だけでなく、靴や足に負担がかかる出来事は、毎年、複数回経験してきています。

「先週も、最寄り駅から通勤電車に乗ろうとしたら事故で止まっていました。タクシー乗り場は行列。別路線の駅まで30分歩きました。足があたる部分がやわらかく、歩くことを苦痛と感じさせない靴です」

愛用の輪は広がり、今では妻と子どももアシックスのECサイト(※RUNWALKはASICS WALKINGのオンラインストアからご購入いただけます) から、足にやさしい靴を買うのが習慣となっています。気が付けばほとんどがアシックスの製品となっています。


ダイエットのため、1駅分を歩いても苦になりません

東京都在住 50代 会社役員

東京駅近くのオフィス街で働くこの男性も、「フェーズフリー」という言葉を知っていました。

「災害時の復旧や復興にも関わる仕事なので、業界内で日常的に使っている言葉です」

RUNWALKとの出会いは東日本大震災でした。

「計画停電で通勤電車の運行が制限されていました。自宅と会社は15キロありました。仕事柄、スニーカーで仕事はできません。歩くのが楽な靴にしようと決め、ビジネスシューズを探していたところ、職場でRUNWALKを履いている上司から勧められました」

今ではビジネスシューズ7足のうち4足がRUNWALKです。夏と冬に1足ずつ購入するのが習慣になっています。

「ビジネスシューズ選びの基準は『フィット感』『歩きやすさ』です。靴は歩くためのものであり、長く歩けるかが大事です。ビジネスシューズは、プラスαとしてスーツに合うかがポイントだと思います」

「RUNWALK はかかと部分がフィットするところがいいですね」

2020年から始まったコロナ禍では、在宅勤務になり運動不足気味になったことから、その後、通勤が復活すると自宅から駅まで片道15分を歩くように変えました。また、帰宅時には1駅手前で降りて歩くこともあります。

「RUNWALKを履いていると、ダイエットのため、1駅分を歩くこともできます。歩くことが苦になりません」


フェーズフリー認証の審査では「日常時QOL」「非常時QOL」ともに高い評価

一般社団法人フェーズフリー協会が提唱する「フェーズフリー」とは、身のまわりにある商品やサービスを、「日常時」だけでなく「非常時」にも役立つようにデザインしようという考え方で、客観的指標に基づく審査の結果、その価値が証明されたプロダクト、サービス、ファシリティに対しフェーズフリー認証が付与されます。

インタビューした3名のうち、2名が「フェーズフリー」という言葉や意味を知っていました。

「RUNWALK」としては、「フェーズフリーアワード2021」(フェーズフリー協会主催)でBRONZE賞を受賞しています。

「RUNWALK」の一部のビジネスシューズは、2023年9月1日の「防災の日」にフェーズフリー協会の「フェーズフリー認証」を取得しました。協会では「その商品やサービスが日常時も非常時も価値をもつこと」を客観的に評価して「フェーズフリー認証」を付与しています。有効性では合計で100点満点中76点の評価を得ています。また、汎用性では合計で100点満点中75点の評価を得ています。

「防災用品」というカテゴリーではなく、普段の生活の中で活用されていることが前提で、「非常時」にも役立つ商品、サービス、アイディアです。

公務員や社会インフラを担う企業のビジネスパーソンだけではありません。近年、BCP(事業継続計画)を策定する企業が増えています。災害や大規模トラブルなどの緊急事態に備えて、事業の継続や早期復旧を目指すものです。毎年、社内で訓練をする企業もあります。

ここで取り上げた3人は、「非常時」という遠い世界への備えということより、毎年何回かは経験する交通トラブルや豪雨などといった出来事の際にその良さを実感していると言えます。

アシックスのランニングシューズにも採用されているクッション性と反発性を併せもつ「スピーバ」や
衝撃緩衝機能「ゲル」、クッション性に優れた「オーソライト中敷」を搭載した
スニーカーのような履き心地を追求したソール設計

アシックスのランニングシューズにも採用されているクッション性と反発性を併せもつ「スピーバ」や衝撃緩衝機能「ゲル」、クッション性に優れた「オーソライト中敷」を搭載したスニーカーのような履き心地を追求したソール設計

RUNWALKの有効性評価の結果。フェーズフリー5原則を基にした14項目の評価を受けています
(「フェーズフリーデザイン事例集」から引用)

RUNWALKの有効性評価の結果。フェーズフリー5原則を基にした14項目の評価を受けています(「フェーズフリーデザイン事例集」から引用)

RUNWALKの総合的な評価。白地のエリアが「フェーズフリー性」が求められるエリア
(「フェーズフリーデザインの評価」から引用)

RUNWALKの総合的な評価。白地のエリアが「フェーズフリー性」が求められるエリア(「フェーズフリーデザインの評価」から引用)

「みんなで語ろう『フェーズフリーなRUNWALK』共同プロジェクト」は、アシックス商事が主催し、朝日新聞社が協力してご愛用者向けのアンケートやその一部の方へのインタビューを実施しています。ご愛用者の解像度を高め、RUNWALKがさまざまなフェーズで活躍していることを伝えていきます。

RUNWALKの「フェーズフリーデザイン」について詳しく知りたい方はこちらから(外部サイト)
https://dcs.phasefree.net/design_case/002/

Photo:Ren Arimura
Edit+Text : Kenichi Iwasaki(The Asahi Shimbun)