CO-CREATE LEGACY of ASICS Walking
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株式会社アシックスの
ウォーキングカテゴリーとして
その歴史をスタートした「ASICS Walking」と、
アシックスグループでウォーキングシューズ事業を
手掛けてきた「アシックス商事株式会社」が
2024年に事業を統合。
新たな体制でウォーキングシューズ開発・
販売を手掛けることとなった。
統合により何が生み出されるのか、
どんな革新が始まるのか。
全5回の連載を通して、
ブランドの進化と魅力を紐解いていく。
ASICS Walkingのシューズは、
「スポーツで培った知的技術により質の高い
ライフスタイルを創造する」という理念を軸に、
日常の「歩き」に真正面から取り組んだ製品です。
歩行はランニングと異なり、立ち止まる、
方向転換するなど、日常生活特有の動作が多く、
そこに求められる機能も異なります。
そのため、競技用シューズの技術をただ
応用するのではなく、
必要な機能を見極めて最適化することで、
快適性と過剰性能のバランスを丁寧に取っています。
その開発の裏側には、
アシックススポーツ工学研究所(ISS)による
高度な動作分析、構造設計、素材開発があります。
さらに、競技用シューズと同じサプライヤーや
工場を活用できる体制により、
品質と性能を妥協せず
商品化できる点も強みのひとつです。


アシックスはこれらの技術基盤に加え、本格革靴を手掛ける外部アドバイザーの知見も取り入れ、伝統的な革靴の品格とスポーツシューズの快適性を融合させた新しい革靴づくりを進めています。ラスト(靴型)の自社開発体制も整備され、細部にまでこだわった設計が可能となりました。展示会などでも「スポーツ用品メーカーが作る革靴」という枠を超えた高評価を得ています。今後は「歩きの科学」から一歩進み、「歩きの楽しさの科学」へと進化し、より多くの人々に歩くことの価値を提供していきます。
1 FIT(フィット性)
足に合っていない靴は、トラブルの原因になります。足と靴がしっかりフィットすることで本来の性能が発揮され、体重も足全体に分散されるため、快適な歩行が可能になります。
2 LIGHT(軽量性)
軽さは、靴を履いたときの心地よさを左右する重要な要素です。また、足への負担も軽減されます。クッション性など他の性能との両立を図りながら、軽量な素材の開発を進めています。
3 CUSHION(クッション性)
ゆっくり歩いていても、足には体重の約1.2倍の衝撃がかかります。特にかかとには大きな負担が集中します。衝撃緩衝機能の採用やソール構造の工夫により、足への負担を軽減します。
4 STABILITY(安定性)
安定した歩行は、身体への負担軽減につながります。シャンク搭載などにより、「着地~重心移動~蹴り出し」の一連の動作をスムーズに行える、歩きやすい靴を開発しています。
5 FLEX(屈曲性)
歩行時には、足が繰り返し屈曲します。素足で歩くような自然な動きに追従できるよう、靴底にしなやかな屈曲性を持たせる工夫を施しています。
6 GRIP(グリップ性)
晴天時や舗装路だけではなく、雨天や雪道などさまざまなコンディションの路面に対応するソールを採用しています。
7 VENT(通気性)
長時間の歩行で靴内はムレやすく、不快なニオイやカビの原因になります。だからこそ、通気性を高め、靴内環境を快適に保つ設計が求められます。
8 TOUGH(耐久性)
長く良い状態で履き続けていただくために、耐久性の高い素材を使用しています。また、消耗しやすいパーツの交換や修理など、アフターサービスの体制も整えています。