#STYLE 2021.10.20
歩き慣れた道、いつもと同じ町も、フォトグラファーたちが切り取ると違った世界が見えてくる。 まるで新しい場所を旅するように、世界を拡げてくれる写真の数々を。
小山 和淳
PROFILE
1991年生まれ、早稲田大学卒。大学卒業後、映像製作会社を経て高梨遼平に師事。その後、フォト グラファーとしてデビュー。
映像から写真と、幅広く培われた柔軟な発想力で、自ら撮影企画を出す ことも得意とする。肉眼では見えない匂いや気配、色気を、レンズを通して上品に表現していく。
東京のある植物が、僕は好きだ。ついつい惹かれてシャッターを押してしまう。それはきっと、一生 懸命に生きようとしているように見えるからだと思う。丁寧に飾られたものや雑に扱われるもの。行 き着いた先で懸命に生きている。僕はそんな姿にいつも励まされている。今、僕たちを取り巻く環境 は物凄いスピードで変化している。昨日の当たり前だって、今日は違う。ちょっと疲れてしまうけ ど、柔らかく、そして強く生きていたいと思う。

高橋 草元
PROFILE
法政大学でデザインやプログラミングを学ぶ。その後、趣味で始めた写真に魅了され、スナップ写真 を撮影する日々を過ごす。大学で学んだ幾何学的な視点とスナップで培った感覚的な要素を得意と し、現在は人物撮影と物撮りを軸に活動中。
スナップを撮るときはいつもアンテナを張りながら、自分のフィルターに引っかかるものを探すイメ ージ。ちょっとした違和感だったり、面白いと思った瞬間だったり。何かを狙って撮るというよりか は、出会うまでひたすら歩き続けて被写体を探しています。



ソンジン
PROFILE
1990年、韓国ソウル生まれ。日芸写真学科卒。高校生の頃ソウルで出会ったブライダルフォトの撮 影に影響され、フォトグラファーを志す。人物の表情を繊細に読むポートレートを得意とする。
普段はスナップ写真をあまり撮らないのですが、「歩く」というテーマを表現する手法として、学生 の時以来のスナップに挑戦してみました。曇りがちな中を歩くことが好きということもあって、1人 で歩くときのちょっとした寂しさや切ない感じを切り取りたいと思いました。



