#Technology 2026.06.02
ジメジメした日も雨の日も
GORE-TEX® ファブリクス搭載シューズで足もとを快適に
まもなくやってくる梅雨や台風シーズンに向けて、足もとから雨や湿気に備えませんか? ASICS Walkingでは、防水・透湿・防風機能に優れたGORE-TEX® ファブリクスを搭載したシューズを多数ラインアップしていますが、今回はその中でもウイメンズシューズにスポットを当て、GORE-TEX®ブランドのマーケティング コミュニケーション スペシャリストである平井真理子さんと、気象予報士でキャスターの井田寛子さんの対談を実施。知っているようで知らないGORE-TEX® ファブリクスの機能性や、湿潤な日本の気候をふまえたシューズ選びのポイントなどを語ってもらいました。
意外と知らないGORE-TEX® ファブリクスの3つの特徴
井田:GORE-TEX®というと「防水」のイメージがあるのですが、実際はどんな素材で、どのような特徴があるのでしょうか?
平井:もともとは防水性の高さから通信ケーブルなどに使用されていた化合物で、のちに薄い膜状にすることに成功して以来、宇宙服や人工血管などさまざまな用途で利用されるようになりました。一般的には、アウトドア系のウエアやシューズに使われる防水素材としてご存知の方が多いかと思います。
井田:あらためて生地を触ってみると、想像よりずっと薄くて軽いですね。

平井:表生地、薄い膜、裏地の3層からなるのがベーシックなGORE-TEX® ファブリクスで、ウエアやシューズなどの製品に使用されています。薄い膜が「GORE-TEX® メンブレン」といって、GORE-TEX®の機能の肝となる素材です。よく知られる防水性のほかに防風性、そして湿気を外に逃がす透湿性という3つの機能をもっていることが特徴なんです。
井田:私は学生時代に陸上をやっていて、練習中や競技の合間によくGORE-TEX®のウインドブレーカーを着ていました。高い防風性から保温効果を期待して着ていたのですが、透湿性にも優れているのは知りませんでした。
平井:たとえば雨の日。ビニール製の雨ガッパやゴム製の長靴でも水の浸入は防げますが、ずっと着用しているとムレてきますよね。ところがGORE-TEX® ファブリクスを使用したウエア、シューズであれば、内側の湿気(水蒸気)を外に逃がす効果があるので、ムレにくく快適に過ごすことができるんです。

井田:水はとおさずに水蒸気はとおす。その両方を叶える秘密は何なのでしょう?
平井:水蒸気の分子は水に比べて小さいので、メンブレンの孔は水蒸気をとおしつつ水はとおさない大きさで設計されています。試しに、凹状にしたビニールとGORE-TEX® ファブリクスをグラスの上にのせて、そこにお湯を注いでみましょう。


井田: GORE-TEX® ファブリクスをのせたグラス(写真右)は水蒸気で曇りましたね。
平井:ビニール(写真左)は防水性がありますが、水蒸気もとおさないのでグラスが曇りません。一方でGORE-TEX® ファブリクスの方は、お湯を注ぐと同時にあっという間にグラスが曇りました。このように湿気をこもらせず、素早く外に逃がせる点も大きな特徴です。
井田:ただでさえ足はムレやすいので、雨で濡れるとより不快感が増しますよね。でもGORE-TEX® シューズなら雨の日も快適に過ごせそうです。ただ私自身、ウエアは愛用していましたが、GORE-TEX® シューズは履いたことがなかったんです。「重そう」とか「履き心地が硬そう」といった先入観があったので。
平井:GORE-TEX® シューズには、靴下のような袋状にした軽くて薄いGORE-TEX® ファブリクスが仕込まれています。それ以外は、通常の靴の部材が組み合わさって作られているので、GORE-TEX® ファブリクス搭載といっても重さはほとんど変わらないんです。

井田:なるほど。これをシューズの内側に仕込むことで防水性、透湿性、防風性を兼ね備えたシューズになるわけですね。
平井:シューズの場合は構成するパーツが多く素材もそれぞれ異なるので、ウエアに比べるとGORE-TEX®本来の機能を満たした製品にするのが大変なんです。たとえばアッパーに通常より透湿性の高い素材を使ったり、靴ひもも水を吸い上げにくいものにするといった条件があり、それらを満たした上で弊社のテストをクリアした製品だけが「GORE-TEX® プロダクト」としてリリースできます。GORE-TEX® プロダクトに付く「GUARANTEED TO KEEP YOU DRY」という保証タグは、品質に自信をもっているという姿勢の表れなんです。
井田:ちなみにGORE-TEX® プロダクト本来の機能を維持するために、普段からシューズのお手入れには気を遣ったほうがいいのでしょうか?
平井:製品ごとのお手入れ方法を参照していただくのが原則ですが、基本的にはGORE-TEX® プロダクトだからといって特別なことをする必要はありません。私も汚れが気になった時はぬるま湯でじゃぶじゃぶと洗っています。ただし洗剤は液体の中性洗剤を使用し、よくすすぐようにしてください。またシューズ表面の水の弾きが悪くなったら、市販のはっ水スプレーを吹き付けるとはっ水性能が回復しますよ。

防水シューズもデザインは大切
井田: GORE-TEX® シューズの機能や特色についてお伺いしていると、つくづく日本の気候に合った製品だと感じますね。もともと日本は雨量が多いのに加え、近年では高温多湿な夏が長く続き、局地的な豪雨が降ることも増えました。さらに夏から秋にかけては台風も来ます。仕事やプライベートで出歩くことが多い女性は、GORE-TEX®シューズで雨や湿気に備えておくと良いと思います。

平井:私たちのマーケットの中でも、日本はかなりユニークなんです。GORE-TEX® シューズというと、グローバルではアウトドアやトレッキング向けの製品がメインになるのですが、日本では革靴やスニーカーなど街履きを想定した製品の出荷数も多いんです。おそらく通勤やお出かけのときに不快な思いをしたくないという、雨が多い国ならではの要因があるように思います。
井田:防水シューズとは思えない見た目やデザインの製品が多いことも理由かもしれませんね。実際、このGEL-RIDEWALK GTX 2もシルエットがきれいですし、履いてみるとすっと足に馴染んですごく歩きやすいんです。アシックスのウォーキングテクノロジーに、GORE-TEX®の機能が融合して、なおかつデザインもいいなんて……ほかのスニーカーが履けなくなりそうです(笑)。


平井:ブーツスタイルのPEDALA COMFEATHERもとってもかわいいですね。ローカットの靴だとどうしても履き口から水が入ってしまうことがあるので、ブーツを好む方もいらっしゃるかなと思います。
井田:こうしてさまざまなシューズのスタイル、デザインに対応できるのもGORE-TEX® ファブリクスの特徴なのでしょうね。

もっと広がるシューズ選びの可能性
井田:雨に特化した長靴もいいですが、最近では予想できない急な雨も増えていますし、朝は晴れていても午後から雨予報という日もあります。その点、雨が降っても降らなくても快適で、見た目の違和感もないシューズはありがたいですよね。「雨の日専用シューズ」という枠には収まらないのが、アシックスウォーキングのGORE-TEX® シューズの魅力だと感じました。
平井:天候やライフスタイルを問わず履ける、そんな一足で何役もこなせるシューズというのは弊社のフィロソフィーにも合致しています。というのも近年では、ひとつの製品を長く使うことが環境負荷の低減につながるという啓蒙活動にも力を入れているんです。モノはつくればつくるほど二酸化炭素を排出してしまうので、丈夫で耐久性の高いGORE-TEX® プロダクトを通じて、少しでも環境に配慮したものづくりに貢献できればと考えています。

井田:温暖化や不安定な気候変動を食い止めるためにも、二酸化炭素の排出削減はとても重要な取り組みですね。
平井:実は昨年、GORE-TEX® メンブレンの元となる素材の切り替えが完了しました。鉱石由来からポリエチレン由来のものに切り替えたことで、従来の半分の薄さで同等の機能を保持することができ、結果的に製造時の二酸化炭素排出量を削減することに成功したんです。
井田:女性のシューズ選びの基準は、見た目だけでなく、歩きやすさや足への負担の少なさなど多様化しています。今後はそこに環境保護やサステナビリティといった要素が含まれるのが当たり前になっていくのかもしれません。
平井:そうですね。あとGORE-TEX®というと男性向けなイメージを持たれている方も多いかと思うので、まずはひとりでも多くの女性に試していただきたいですね。
井田:今回の平井さんとのお話を通じて、私自身GORE-TEX® シューズへの理解が深まりました。普段の日課である犬の散歩や子どもの送り迎えにも重宝しそうだということが分かったので、早速一足ゲットしようと思います。

PROFILE
埼玉県生まれ。製薬会社勤務を経て、2002年からキャスター、リポーターとして活動を開始。2006年には気象予報士資格を取得し、NHKやTBSなどの放送局を中心に気象予報士としても活躍。近年では東京大学大学院で気候変動やメディアに関する研究も行っている。
平井真理子(ひらいまりこ)
外資系企業で電気機器のマーケティングに携わったのち、2024年、日本ゴア合同会社に入社。GORE-TEX®ブランドのマーケティング コミュニケーション スペシャリストとして、GORE-TEX® プロダクトの魅力発信に従事している。環境保全への関心から同社のサステナビリティチームにも所属。
Edit+Text : Taro Takayama(Harmonics inc.)
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