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歩く、話す、見つける、
とっておきの街歩き。
SANPO TALK
#23 木漏れ日の中を街から街へ。新宿にあった緑の散歩道

#WELL-BEING 2024.10.11

歩く、話す、見つける、
とっておきの街歩き。
SANPO TALK -新宿 四谷・坂本眞央編(アシックス商事 ホールセール販売本部)-

※2024年9月時点の取材内容で構成しています。

その街をよく知るナビゲーターがおすすめの散歩コースを紹介しながら、自身のウォーキングスタイルについて語る連載企画「SANPO TALK」。第23回のナビゲーターは、アシックス商事のホールセール販売本部で働く坂本眞央。今回は再開発で生まれ変わった国立競技場周辺から四谷方面へ。彼女のお気に入りのシューズにもフォーカスしながら、緑に囲まれた気持ちいい散歩道を歩きます。

今回のSANPO TALKの舞台は新宿。新宿というと、高層ビル群がそびえ立つ西新宿や、日本最大の歓楽街である歌舞伎町が真っ先に思い浮かびますが、今回歩くのは区の南端部にあたる四谷エリア。神宮外苑に赤坂御用地(所在地住所は港区)、有名大学のキャンパスなど緑豊かなスポットが点在し、都心でありながら喧騒から離れた落ち着きある街並みが特徴です。

ナビゲート役の坂本眞央が散歩のスタート地点に選んだのは、国立競技場のすぐとなり、再開発を経て今年グランドオープンした都立明治公園にあるカフェです。

「私にとって散歩とカフェはいつもセットなんです。まずはコーヒーと朝食で体を目覚めさせましょう」

カフェレストラン「BLUE SIX COFFEE(ブルーシックスコーヒー)」は、木の温もりが感じられる空間で世界各国の希少なスペシャリティコーヒーが味わえるお店。生産地に赴いて農園の土壌や水質を調査し、クリーンな環境で栽培されたカビのないコーヒー豆のみを厳選しているのだそう。

坂本がオーダーしたのはモーニングメニューのミニスーププレート。おいしいコーヒーと一緒に、公園の緑を眺めながらいただく朝食タイムは至福のひとときです。

「いつもは気になるカフェを目的地にして散歩をすることが多いんです。コーヒーとスイーツという“ご褒美”のためなら、片道1時間以上歩くのもまったく苦じゃありません。でもたまには、カフェからスタートする散歩もテンションが上がっていいですよね」

軽く公園内を散策して準備運動も完了。足を運んでみたいお店があるという四ツ谷駅周辺を目指して、神宮外苑を横断するように東へと歩いていきます。そんな彼女がこの日、散歩のお供に選んだシューズはペダラのソフトラギッド。

「普段の仕事ではフラットパンプスを、プライベートではスニーカーをよく履きます。でも今日はソフトラギッドを履いて、少し背伸びした気持ちで東京のど真ん中を散歩しようかなって(笑)」

シューズそのものはフォーマルな装いながら、コーディネート次第でカジュアルに履きこなせるのもソフトラギッドのいいところ。「かかとに入っているGELのおかげで足への負担が少ないのもポイントです」と、その足取りも軽やかです。

神宮外苑から四谷方面へと抜ける通りは区境になっていて、左手の新宿区側には閑静な住宅街や公園、右手の港区側には広大な赤坂御用地が広がっています。

「ずっと木々に囲まれながら歩ける道でとても気持ちがいいです。お店などがないぶん人通りも少ないので、日常を忘れてじっくり歩ける穴場ルートかもしれませんね」

普段は音楽を聴きながらマイペースで歩くのが好きだという彼女ですが、散歩中に思わず顔をほころばせてしまうことがしばしばあるのだとか。

「常日頃から私たちの製品でひとりでも多くの人に喜んでもらいたい、という想いで仕事に取り組んでいるので、散歩中にアシックスのシューズを履いている人を見かけるとすごくうれしくなります。そんな小さな喜びの積み重ねが、日々の仕事へのモチベーションにつながっているんです」

カフェを出発しておよそ30分。ゆるやかなアップダウンを越えた先に四ツ谷駅前の交差点が見えてきました。次のスポットはもうすぐです。

訪れたのは、この地で約30年前から営業を続けるフラワーショップ「hanadouraku(はなどうらく)」。地元の方々の自宅用はもちろん、歓送迎会や贈答用にと、近隣のオフィスワーカーからも信頼の厚いお店です。

「他ではあまり見ないお花も多くて、眺めているだけで楽しいですね。せっかくなので何本か買って帰ろうかな」

そう言って花束のアレンジをオーダー。「出勤前には元気がもらえますし、帰ってきたら心がふっと落ち着くので」と、自宅の玄関には常に花を飾るようにしているのだそう。

「カラフルだけど大人っぽい花を選んでいただいて、すごく気に入りました。少しでも長く楽しめるように大切に飾りたいです」

満足そうに花束を抱えて、散歩の最後に立ち寄ったのはフルーツサンドの専門店です。

「trèfle(トレフル)」は、四谷で長年食品スーパーを営んできたオーナーが2021年にオープンしたお店。青果の販売で培った経験を生かし、毎朝仕入れる上質なフルーツを贅沢にサンド。メロン、桃、苺など、旬の果物の見事な断面がガラスケースに並びます。

坂本が選んだのは、小さい頃から大好きだといういちじくと、まん丸の断面が美しいシャインマスカットのサンドイッチ。

「甘さひかえめのクリームとジューシーなフルーツの相性が抜群! さっき朝食を食べたばかりですけど……これは“デザート枠”だから別腹ですね(笑)」

こうしてお腹も心も満たされた散歩が終了。街から街へ、電車を使えば2駅5分の道のりですが、景色を楽しみながらのんびり歩くのはいいもの。坂本にとって歩くことは、日々の充実に直結する身近な楽しみとなっています。

「大学で医療福祉を学んでいたので、健康を考えて歩くという意識は人より強いのかもしれません。でも歩くことってシンプルに楽しいんです。リラックスできるし、気持ちがいいし、おいしいものにだって出会えますから(笑)。そして私にとっては何より、仕事のやりがいを実感できる大切な時間でもありますね」

【シューズコーデのワンポイント】

カジュアルに履きこなすために、ソフトラギッドをデニムと白靴下に合わせて。「ソフトラギッドが一足あれば、仕事からプライベートまでさまざまなシーンをカバーしてくれます。デザインも機能も妥協したくない人におすすめです!」

BLUE SIX COFFEE
住所:東京都新宿区霞ヶ丘町5-7
電話:03-6434-7577

hanadouraku
住所:東京都千代田区麹町6-4-6 TS麹町ビル1F
電話:03-5275-3987

trèfle
住所:東京都新宿区四谷三栄町2-1第一萬寿ビル1F
電話:03-6380-1330

PROFILE

坂本眞央(さかもとまお)
1998年、埼玉県生まれ。大学卒業後、アシックス商事株式会社に入社。紳士用のビジネスシューズやヘルスケア系シューズの営業に従事したのち、現在はホールセール販売本部で婦人用、ジュニア用を含むシューズ全般の営業と経営企画に携わっている。
Photo : Kohei Watanabe
Edit+Text : Taro Takayama(Harmonics inc.)