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歩く、話す、見つける、
とっておきの街歩き。
SANPO TALK
#36 アート、スイーツ、ご当地土産。旅のエキスパートと巡る欲張り熱海散歩

#WELL-BEING 2026.05.08

歩く、話す、見つける、
とっておきの街歩き。
SANPO TALK -熱海・AYUMI編(トラベルインフルエンサー)-

※2026年4月時点の取材内容で構成しています。

その街をよく知るナビゲーターがおすすめの散歩コースを紹介しながら、自身のウォーキングスタイルについて語る連載企画「SANPO TALK」。第36回のナビゲーターは、国内外のさまざまな場所を旅しながら、美しい写真や動画を発信しているトラベルインフルエンサーのAYUMIさん。「旅することが生きがい」というAYUMIさんと人気温泉地の熱海を巡りながら、自らの目で見て足で歩く旅の面白さや魅力を聞きました。

都心から程近く、気軽に訪れることができる温泉地として人気の熱海。近年では古きよき温泉街の風情とSNS映えする新たな名所や名物が溶け込み、若者も多く集まる観光スポットとして再び注目されています。

今回、熱海の街を歩くのは、自ら旅した世界各地の絶景写真や貴重な体験をSNSで発信しているAYUMIさん。豊富な旅行経験をもとに、観光地のプロモーションやツアーの企画、旅や写真関連のイベントへの登壇など多方面で活躍中です。

「熱海には仕事やプライベートで何度も来ています。とはいえクルマで来ることが多く、じっくり歩いて散策するのは久しぶりなんです。今日は歩くからこそ見つかるスポットに出会えるといいですね」

熱海駅をスタートし、まずは海が見えるエリアを目指します。熱海周辺は、箱根山系の山々が海を囲むすり鉢型の地形になっていて、平地が少なく険しい坂道が多いのが特徴。その代わり、高台からは相模灘を一望できる絶景が拝めます。

「このアップダウンが熱海らしいですね。坂や階段を下りながら、パッと海が見えた瞬間はいやが上にもテンションが上がります。せっかくなのでビーチまで下りてみましょうか」

心地よい風に吹かれながら、しばし大海原を眺めるAYUMIさん。この海を超え、自らの意思で初めて海外へと旅に出たのは23歳の時。

「当時は社会人2年目。働いて貯めたお金をはたき、年末年始の休暇をフルに使って向かったのが、カナダのイエローナイフでした。本物のオーロラをこの目でどうしても見てみたかったんです」

気温-40℃という極寒の地に降り立ち、まつ毛が凍るほどの寒さの中でオーロラの出現を待ち続けること3日。なんとか滞在最終日の夜に、念願のオーロラを見ることができたのだそう。

「友人も誘って行ったので、このまま見られずに帰ることになったらどうしようとやきもきしてました(笑)。でもその分、オーロラが見えたときは本当に感動しました。この経験が忘れられなくて、再び旅に出たいという想いがどんどん募っていったんです」

生きているうちに見ておきたい世界各地の絶景の数々。それらすべてに足を運ぶには、相応の時間が必要でした。

「26歳のときに、世界一周旅行をするために会社を辞めました。若さゆえ、勢いに任せた決断ではありましたが、『人生は一度きり。後悔しないように楽しまなくちゃ』という気持ちが何よりも勝りました。このときから旅先の写真をInstagramで投稿するようになり、今では旅が仕事の一部にまでなったんです」

海岸沿いを走る国道135号から一本路地を入ったところにあるのが、「ATAMI BUNBUKU」(熱海分福)。ギャラリーやカフェスペースを併設したセレクトショップで、アパレルから小物、アート作品まで多彩な商品がところ狭しと並んでいます。

「熱海をモチーフにしたかわいいオリジナル商品が充実していて、見ているだけでワクワクしますね」

オーナーは熱海出身。東京でデザイナーとして活動したのち、2021年にUターンしてお店をオープン。店名をあしらった雑貨など、ATAMI BUNBUKUのオリジナル商品のデザインは、アーティストであるオーナーの旦那様が担当しているそう。

魅力的な商品に何度も目移りしながら、AYUMIさんは熱海の温泉成分と駿河湾のお塩が使われているというオリジナルのボディスクラブをご購入。

「旅先ではよく雑貨屋さんに立ち寄るんですが、なるべくご当地の商品を購入して地域に還元できるように心がけています。こうしたお土産物は、旅の記念としてカタチに残るところもいいんですよね」

次はSNSで話題の映えるスイーツがいただけるお店を目指します。ATAMI BUNBUKUから5分ほどのところにある、モダンな佇まいの小さな抹茶スタンドです。

「熱海青葉舎(せいようしゃ)」は、富士山の麓で育った茶葉を使用した「富士抹茶」で作るドリンクやスイーツが楽しめるお店。友人のSNSで見て以来ずっと来てみたかったというAYUMIさんのお目当ては、一番人気のスイーツ「富士山プリン」です。

「富士山は見るのも登るのも好きなのですが、まさかこうして食べられるなんて(笑)。さわやかな抹茶の風味と、雪をあしらったマスカルポーネクリームの相性がたまりませんね。見た目だけでなく、中身もこだわって作っているのがよくわかります」

お供の抹茶も飲み干し、「また友だちを連れて再訪したいです」とお店をあとに。再び駅に向かって歩きながら、旅することの魅力について聞いてみました。

「マチュピチュがどんな場所なのかは、写真や動画で誰でも知ることができますよね」とAYUMIさん。でも実際に足を運んでみないと得られないものがあると言います。

「とある街を旅していたら、建物にペンキを塗っている地元の方がたまたま声をかけてくれて。『日本から来たの? せっかくだからやってみなよ』と、私に壁を塗らせてくれたんです。こうしたその日、その場でしか体験できない人との出会いやふれあいが、旅することの醍醐味でしょうね」

そんな貴重な出会いを経験ができたのも、自らの足でその街を歩いていたからこそ。旅先では一日中歩いて行動することも多いというAYUMIさんは、靴へのこだわりも強いようです。

「旅行中に履く靴を選ぶ際には、見た目と歩きやすさを重視しています。さらに軽い靴であれば足への負担が減り、持ち運びがしやすいというメリットもありますね。」

この日履いていたのはアシックスウォーキングから新しく発売される「ペダラ トラベルシューズ」。歩きやすさはそのままに軽さを追求したモデルで、カラーバリエーションが豊富な点も魅力。まさに旅好きの女性にうってつけの靴です。

「履いた瞬間から足馴染みのよさが実感できて、この一足でどこまでも歩いていけそうです。旅先にも持ち運べるコンパクトな作りもうれしいですね。
靴を複数持参できれば、旅先の街並みやその日の気分、着る服などによって足元の選択肢が増やせますから。」

熱海散歩の最後に訪れたのは、「MOA美術館」。東洋美術を中心におよそ3,500点もの作品を収蔵し、国宝の茶壺や屏風もコレクションされています。

「駅前商店街やビーチの賑わいも熱海らしくていいですが、少し離れるとこんなに静かで落ち着いた雰囲気の場所があるんですね」

世界最大級の万華鏡が投影される円形ホールのほか、広大な敷地内には日本庭園や数寄屋造りのお屋敷、茶室などが点在。本館2階からアプローチする「ムアスクエア」は、雄大な海を一望できる絶景のフォトスポットとなっています。

「ちょうど桜越しに海を眺められたこともあって、たくさんシャッターを切ってしまいました。ここは駅からアクセスしやすく館内も広々しているので、天候に関わらず楽しめるスポットとしておすすめですね」

こうしてAYUMIさんと巡る熱海散歩が終了。海、アート、スイーツを堪能し、地元のお土産品もゲットする盛りだくさんの一日となりました。最後に、月の半分を旅先で過ごし、毎日のInstagram投稿を欠かさず続けているAYUMIさんに単刀直入な質問を。AYUMIさんにとって、旅とは?

「ひと言で表わすなら生きがいです。世界一周をはじめたときから『人生は一度きり』という言葉を胸にさまざまな場所を旅してきましたが、一度も後悔したことはないですし、今の自分の人生に100%満足しています。私の人生に彩りと満足感を与えてくれた旅の魅力を発信し続けることで、『私も旅に出てみよう』『この景色を私も見たい』と思ってくれる方がひとりでも増えてくれたらうれしいです」

ATAMI BUNBUKU
住所:静岡県熱海市渚町11-13

熱海青葉舎
住所:静岡県熱海市渚町20-1

MOA美術館
住所:静岡県熱海市桃山町26-2
電話:0557-84-2511

PROFILE

AYUMI(あゆみ)
大阪府生まれ、神奈川県在住。
初めてのひとり旅は世界一周。26 歳で会社を辞めて敢行した世界一周を機に、
SNSで旅先での体験を綴りながら写真や動画の投稿をスタート。
現在はSNSの総フォロワー数25万人以上を誇るトラベルインフルエンサーとして活動中。
https://www.instagram.com/ooooooayumioooooo/
Photo : Sogen Takahashi
Edit+Text : Taro Takayama(Harmonics inc.)