PROFILE
ウォーキング開発チーム
安井 壮
2児の父。週末は子どもとのお出かけ・家遊びが日課。子どもが目を輝かせて履きたくなる、お父さん・お母さんが安心して履かせたくなる、そんな靴を作るために、家族のリアルな声を聞きながら、日々開発業務に携わっています。
企画から発売まで数年という長い年月を要するシューズ開発。
特に成長過程の子どもたちのシューズを生み出す過程には、
大人向けとはまた違う難しさがあるといいます。
SUKU²の担当者である安井に、靴作りにかける想いを聞きました。
時代のニーズを受け止めて、スクスクらしい一足を。
スクスクのはじまりは1997年。「子どもの足の健康を守る」をコンセプトに、土の上を「はだし」感覚で動けるシューズとして開発されました。以来、子どもたちの足形や歩き方を徹底的に調査することで、「子どもの足にいいシューズ」としてのポジションを確立してきました。一方、近年では「足にいい」ことに加えて「子どもたちが自分で簡単に履ける」「洋服に合わせやすいおしゃれなデザイン」というニーズも高まってきています。この背景には共働きでご両親が忙しいことや、キッズファッションの多様性が進んできたことが要因だと考えられます。MICTシリーズはそういった「足にいい+近年のニーズ」にお応えするために誕生しました。さらに今季は秋冬モデルもリリースされて、カラーバリエーションが豊富に揃ったことも魅力だと思います。

子どもたちが履くものだからこそ、一切の妥協はしたくない。
MICTシリーズは、従来のスクスク以上に「履きやすさ」を重視しています。
たとえばスクスク初採用となるゴムヒモもその一例。
一見、大人用のスニーカーと同じに見えますが、しっかりと伸びるゴム素材を使用しているので小さな子どもでも簡単に履くことが可能です。
しかし、ただ履きやすいだけではアシックスのシューズとしてのクオリティは満たせません。
MICTシリーズでは、足ゆびがのびのびと動かせる「扇型のラスト」や、前足部を自然に曲げることができる「ハーフボード製法」などもしっかりと取り入れ、スクスクが大切にしてきた「はだし感覚」も実現しています。
そのバランスを取ることが特に苦労した点で、サンプルを何度も作り直してゴムの強度、ソールの厚みなども徹底的に検証しました。
その甲斐もあって、サンプルを履かせてみた私の娘の評価も上々。
今でも「あの靴が履きたい!」と言ってくれています。私たちスクスクの開発者にとっては、子どもたちの笑顔が一番の喜び。
これからもアシックスらしさを大切にした、子どものための一足を作り続けていきたいですね。
