#WELL-BEING 2026.06.26

「歩く」「走る」を通じてリフレクションするライフスタイル

ASICS Walkingでは、2025年11月~12月に、10~70代の女性542人を対象とした、女性のフットケア・シューズ選びに関する実態調査を実施しました(協力:下北沢病院)
その調査結果から見えてきたのは、世代によって足の悩みの傾向が異なること。20代は足に違和感があってもファッション性を優先。30代は足に蓄積された悩みをがまんしつつ、ビジネスシーンで求められるフォーマルなシューズも必要。40代は痛みや支障がより顕在化するものの、気軽な相談先、エビデンスがあるフットケアに出会えていない人が多い。
このような結果のなかで、今回は年齢層が違う3人にインタビュー。彼女たちが大切にしているのは、日々の生活に「歩くこと」「走ること」を採り入れたライフスタイル。そして、このライフスタイルを維持するために、フットケアが重要なルーティンになっていること。この日常が自己肯定感や主観的健康感にプラスの影響を及ぼしていると語っています。「フットケアを取り組む人たちの実像編」では、年齢層が違う3人のライフスタイルを紹介します。

「美容≒心身の健康」と考える

実態調査では、フットケア以外にもライフスタイルや美容、健康維持などについても質問しています。日常的に美容に取り組む目的として一番多いのが「心身共に健康でいたい」(67.0%)。そして、「身だしなみを整えたい」(61.0%)、「きれいになりたい」(46.3%)、「自分に自信を持ちたい」(42.6%)が後に続きます。ここから、「美容≒心身の健康」と考える女性が多いということが分かります。
※数字は小数点第二位を四捨五入

このような背景の中で、インタビューに答えてくれた3人は、どこにこだわり、どのようにしてフットケアや自分に合うシューズにたどり着いたのでしょうか。


ランニングを通じて心身共に整えるライフスタイルにフットケアは欠かせない
(30代前半/会社員/東京都在住)

一人目は、デスクワークが中心の仕事をしつつ、都内の緑あふれる公園で週5日、ランニングをする生活を続けている女性です。

3年前まで陸上競技を続けてきましたが、今は「走ること」に違う目的を見いだしています。それは、「走った後はメンタル面が整うからです。走れないと気分もすっきりしない気がします」と言います。

走ることを通じてリフレクションするライフスタイルだからこそ、フットケアは「基本のき」として取り組んでいます。結果として「自己肯定感」や「主観的幸福感」にプラスの影響を及ぼしていると感じているそうです。

大学生の頃から「足に合うシューズがない」と悩んでいました。「かかとは細いのに足先の幅が広い」という足の特徴があり、いつも1サイズ大きめのシューズを買って靴下で調整してきました。
「10代や20代で履くスニーカーはソールが硬く、それが足の悩みにつながっていたのではないかと思っています。もっと自分の足に合ったシューズを選べばよかったと反省しています。競技以外のシューズはデザイン性を重視して選んで履いてしまっていました」

社会人になると、業務上、パンプスを履かなければいけない職場もあり、「自分の足に合わないパンプスを履き続けたことで足をかなり痛めてしまいました。そのとき、少しでも足を守ろうとフットケアに真面目に取り組むようになりました」

毎晩欠かさず行っているフットケアは、お風呂上がりのケアです。ストレッチポールを使って脚の筋肉をほぐし、足首と足ゆびをよく回し、コルクボールや青竹を使って足裏を刺激しているそうです。
「30~40分かけてフットケアをすると、翌日、足が軽く感じられます」

こうしたセルフケア以外に、週1回、リラクゼーションサロンで足中心のマッサージを受けています。
「リラクゼーションサロンで受けるマッサージは、めちゃくちゃリラックスできます。セルフケアを続けることで足に痛みを感じずに生活できるようになったので、気持ち的にも明るくなりました。足裏を刺激すると血液循環がよくなり、よく眠れます」と、フットケアに真面目に取り組み始めたことで、心にも、その根幹にある睡眠にも、好影響が出ているようです。


履いていて楽なシューズでもファッション性は譲れない
(30代後半/会社員/東京都在住)

二人目は、20代からカフェやレストランのキッチンで働いて5年前に転職し、現在はデスクワークの仕事をしている女性です。

「歩くこと」をライフスタイルに採り入れ、通勤の帰り道で1万歩を歩くよう遠回りをするようにしているそうです。このほか週1回、ゆっくりとランニングをしています。

オフィスカジュアルが定着している職場のため、9割がスニーカー、1割がサンダル(夏)かブーツ(冬)です。パンプスを履くのは仕事で採用面接がある日といったように状況に応じて使い分けています。

10代や20代のころは足への関心が高くありませんでした。高校生のときから「安くて、かわいいスニーカー」を履いていました。
「足に合っていないことは分かっていたけど、かわいいので無理をしていました。10代から外反母趾ができていましたが、痛みや生活に支障がなかったからフットケアもしていませんでした」

フットケアに徐々に向き合うようになったのは30代に入ってから。
「きれいな脚のラインに憧れ、30代になってさらに気になるようになりました。ほどよく筋肉のついた引き締まった脚で颯爽とスカートを履きこなしている女性を見かけると『かっこいいな』と思います。私も『ああなりたい』と思い、自宅で脚のストレッチやフォームローラーを使ってむくみをとるケアを続けてきました」

自宅でのセルフケアは、スマホを見ながらの「ながらフットケア」です。

専門家に頼ったフットケアは30代後半から。親ゆびの付け根が痛くなり、歩くことや生活に支障がでてきたためです。知人から理学療法士のケアを勧められ、昨年秋から月1回の頻度で通い始めました。

「足の親ゆびに全身の体重をかけた歩き方をしていることが痛みを引き起こしていると指摘され、歩き方を直すようアドバイスされました。意識的にフットケアの時間を作るように考え方も変わりました。自宅でのセルフケアも毎日取り組むようになり、疲れもとれてすっきりしています。」

「フットケアは時間と手間をかけるほど成果が出ると思います。それが自分の自信につながるからです」と、フットケアに向き合ったことにより、自己肯定感に影響が出てきたようです。


歩きながら考えをまとめたり、ラジオを聴いたりするのが好き
(40代後半/会社員/大阪府在住)

三人目は、大学卒業後、カナダに留学して歩く習慣が始まり40代後半になった今でも歩く習慣がついている女性です。

現在は通勤の帰り道に1万8000歩、週末になると2万5000歩のウォーキングに取り組んでいます。
「運動は苦手。ジムもトレーナーから話しかけられて気を遣う。ウォーキングはその日の気分で好きな場所に行けるので自分に合っているんです。体重が維持できているのも毎日歩いているからだと思っています」

「歩くこと」を大切にした生活をしつつも、シューズ選びではファッション性を重視しています。30代後半からは、デザイン性が高いお気に入りのスニーカーの色違いをローテーションで履いているそうです。

「横幅が広いシューズはいろいろなメーカーから出ていますが、かわいくない、洋服に合わないデザインが多く躊躇しています。毎日、仕事に出ているからこそシューズのデザイン性は重視したいのです」

ただ、1番目に「かわいい」、2番目に「歩きやすい」というシューズ選びは、足に負担をかけてしまっていると感じています。
「シューズの幅が狭いため、少し大きいサイズを買わないと自分の足に合いません。そうすると魚の目ができてしまい、4年前から悩んでいます」

そのため、フットケアサロンに月1回の頻度で通い、ケアをするようになりました。施術だけでなく、元看護師のスタッフから日々のセルフケアのアドバイスも聞けるからです。

セルフケアを通じて足の状態を観察していると、「足の違和感の後に痛みが出てくる」ことが分かってきました。早めにフットケアサロンでケアをしてもらい、トラブルの芽を摘むことができるようになったそうです。

「歩くことが好きで、歩くことでストレスを発散しています。フットケアをしないと、ストレス発散もできなくなってしまいます。歩きながら、頭の中で考えごとをまとめられたり、ラジオを聴いたりする時間があるから、毎週末、心身ともにリセットできているんです」と、歩くライフスタイル維持のためにフットケアをして、心身の健康が整っていると言います。


3D足形計測で自分の足の特徴を知ることからフットケアは始まります

ASICS Walkingの直営店では、シューフィッターなどのスタッフが、無料でお客さまの足を3D足形計測で正確に測り、ご要望をお聞きしたうえでお客さまの足の特徴に合ったシューズをご提案しています。データは「ASICS Walking公式アプリ」で閲覧することができます。店舗では、足の特徴に合わせて必要なオリジナルパーツを組み合わせたセミオーダー中敷をその場で作製できる有料サービスも行っています。
※詳しくはこちらのページをご覧ください(https://walking.asics.com/journal/infoot2/)

次回の記事「専門家のアドバイス編」では、正しいフットケアの方法をはじめ、足の異常の見つけ方、ファッション性と足の健康を両立するシューズ選びなどについて、専門家からのアドバイスを紹介します。

また、今回の女性のフットケア・シューズ選びに関する実態調査の分析結果は、後日、「女性のフットケア白書」で紹介します。

Direction:Yusuke Oshima(The Asahi Shimbun)
Edit+Interview: Kenichi Iwasaki(The Asahi Shimbun)
Text:Chizuru Watanabe
Infographics+Illustration:Tae Chiba(The Asahi Shimbun)