Contents.09 「歩く」にはウォーキングシューズで

いつまでも健康な身体を維持するため、元気に歩けるようにするには、歩き方を変えること、そして適切な靴を選ぶことを、セットで意識する必要があります。自分には合わない靴を履いてしまうと、せっかく歩いても逆効果を生んでしまいます。それではウォーキングを行う際、どのような靴が望ましいのでしょう。まず知っておきたいのは、ウォーキングシューズとランニングシューズは全く別の設計によって作られているということ。歩くことに特化したウォーキングシューズには歩きやすさや運動効果を上げるためのさまざまな機能設計がなされています。フィットネスウォーキングを実践するなら、それに向いたウォーキングシューズを選ぶ必要があります。アシックスのウォーキングシューズには、運動目的の「ウェルネスウォーカー」があります。その中の「ゲルムージー」というタイプの靴は、フィットネスウォーキングを効率的にできるように考え抜かれています。楽に歩けてしまうと運動効果がないように思われますが、アシックスとしては、歩きやすい靴でより長くウォーキングを続けてもらうことを最優先としているのです。

なぜウォーキングシューズで歩くべきか

なぜウォーキングシューズで歩くべきか

ファストウォーキングは同じ速度のランニングと比べ、ストライドが大きくなります。加えてかかとが地面と接地する角度や前足部の曲がり角度も大きくなり、中足部にかかる力が小さくなります。このように足の動きや足にかかる力が大きく異なるため、それぞれの靴の設計も変えているのです。ウォーキングシューズには、歩行に適したクッションや補強を施し、歩きやすさや運動効果を高める工夫をしています。

ランニングとウォーキングの違い

ランニングは図のようにボールがポンポンと弾むように、身体重心が移動していきます。一方、ウォーキングではつねにどちらかの足が地面に着いているので、卵がゴロンゴロンと転がるように身体重心が移動していきます。このような違いを踏まえ、エネルギーロスを最小限に抑えるべく開発された靴が「ゲルムージー」です。特に、ファストウォーキングでは上下動が大きくなり、大きなエネルギーロスが出ます。この上下の動きを効率よく前後の動きへ変換する効果を発揮するのがゲルムージーなのです。

ランニングとウォーキングの違い
ランニングとウォーキングの違い

エフィシェント構造が「歩き」を支える

研究を重ねた結果、歩行中の身体重心のエネルギーロスを小さくするには、上下動を抑えることが重要だと分かりました。そこで、中足部をかかとや前足部に対して落ち込むように「たわむ構造」にすることで、身体重心の上下動を抑え、効率よく前後の動きへ変換する構造を開発しました。それが、靴の中足部がたわむ工夫が施されている「エフィシェント構造」です。かかとは厚く(あるいは硬く)、中足部は薄く(あるいはやわらかく)、前足部は厚い(あるいは硬い)ソールの構造になっています。

エフィシェント構造が「歩き」を支える

中足部がたわむよう、ゲルムージーのソールはこのような構造になっています。中足部の部分が薄い、もしくはやわらかい素材を配置しているため、自然なたわみが生まれます。

シーンに合わせた4つのウォーキングシューズ
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